せっかく買った参考書なのに全然進まない。でも、参考書は一つに絞った方がいいって言われてるし。やっぱり最後までやるべきなのかな。
先日、TwitterのDMでこのような悩みを持つ方と話させてもらいました。
それに対する僕の考えはこうです。
参考書を無理してやってもどんどん時間を浪費するだけです。
僕も参考書がもったいないという感情がないわけではないですが、合わない参考書を切り捨てるスピードは割と早いです。
今回は、参考書を途中でやめるかどうか迷ってる方にとって参考になる記事を書いていこうと思います。
合わない参考書を使うと成長が遅れます【キッパリ乗り換えましょう】
参考書を途中でやめる時に考えるのは以下の二つの内容です。
一つ一つみていきます。
「損切り」という考え方
「損切り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは投資の用語で、これ以上損を拡大させないようにある程度の損失で抑えるという考え方です。
例えば、そうですね。
映画館に行ったとして、期待していた映画がめちゃくちゃつまらないハズレ映画だったと、最初の30分で気付きます。
それに対して一般的に人はどのように行動するでしょうか。
ほとんどの人はそのまま見続けますよね。
だって、せっかく払ったお金がもったいないですもん。
しかし、損切りの考え方が身についている人はさっさと外に出て買い物でも楽しみます。
この二人の違いが分かるでしょうか。
最初の、最後まで見続けた人は時間とお金を損しているのに対し、損切りした人が損したのはお金と少しの時間です。
早めに損出を認めて、それ以上自分のお金や時間を無駄にしない方が賢い選択と言えますね。
「一貫性の法則」の認識
何が「損切り」を難しくしているのでしょうか。
それは、人間に「一貫性の法則」があるからです。
一貫性の法則とは、自らの行動や発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理です。
これも例えで説明した方が分かりやすいでしょう。
例えば、あるサラリーマンがが一目惚れして300万円の腕時計を買ったとします。
最初は300万円の腕時計をつけられることに毎日ワクワクして幸せな気持ちになります。
しかし、使っていくうちにあることに気がつきます。
300万円もするのに防水機能も、湿度や気温が分かる指標もついていないのです。挙句の果てに、ネジをまかないと時間がどんどんズレていくという欠点まで見つかってしまいました。
そう、300万円とはブランドものだから値段がつりあがっているだけで、全く機能性がなかったのです。
サラリーマンは気分で買ってしまったことに公開して、がっかりします。
でも、買ったことは戻せないのでサラリーマンは損をしていないと思い込むためにネットでそのブランドのいいところばかりを探すようになります。
「私が300万円買った時計なんだから、いいに決まっている」
この考えから抜け出せずに、どんどん合理的な判断を失っていくのです。
この「一貫性の法則」はあの有名な『影響力の武器』という本でも紹介されている法則で、人間に強い作用をします。
負けを認めるのは確かに辛いことですが、これ以上損失を減らさないためにも、この「一貫性の法則」と戦っていく必要がありそうです。
幸い、300万円の時計と比べたら参考書はやすいですからまだマシなはずです。
【参考】僕が損切りした参考書
参考までに、僕が損切りした韓国語能力試験対策の参考書は大体こんな感じです。名前を忘れてしまってリスト化されていないものもありますが。
一応最初に言っておきますが、これらは人によっては価値のある参考書です。僕が損切りしたのは割と好みの問題だったり、学習の興味が単純に薄れてしまったりしたからです。
あくまで参考程度にとどめておいてください。
韓国語発音クリニック
この本は韓国語能力試験で6級をとってから、自分の発音を直したくて買ったのですが、なかなか続きませんでしたね。
発音を直したいなら、本よりも実際に韓国人と話した方がいいと思いました。
同じ前田さんの書籍に『発音変化完全マスター』という本があるのですが、こちらはしっかりとやりました。どちらか一つで十分だと思います。
「キクタン韓国語初中級編」と「韓国語単語スピードマスター 中級2000」
中級の単語帳で何を使うか迷っていたんですが、僕は3冊買いました。上記の二つと、『TOPIK 3・4級 中級単語1800』です。
スピードマスターの方は単語帳として使うよりも、音声と文章を使って音読用に使おうと思って買ったんですが、音声が遅すぎて使いませんでした。
キクタンは、音声がついていていいなと思って買ったんですけど、いちいち音声を確認するのが面倒になって使うのやめた次第です。
結局、シンプルな「TOPIK 3・4級 中級単語1800」が肌にあったのでこちらをやり込みましたね。
「似ている動詞使い分けブック」と「似ている形容詞・副詞使い分けブック」
これらは、『ネットで調べればよくね?』となって使いませんでした。
単純に重たいんですよね。
読み物として使うならいいと思いますが。
標準韓国語文法辞典
こちらも同じ理由で使いませんでした。
ネットに十分なリソースがあるし、かさばって持ち運べません。
ただ、かなりレベルの高い文法まで網羅されているのでたまに『すてなきゃよかった!』と思うことはありました。