さて、韓国語でシマウマはなんというか知っていますか?
『馬』が”말”であることはご存知の方も多いかもしれませんが、『シマ』の部分はどうやっていうんでしょう。
試しにGoogleで『韓国語 シマシマ』と調べると、”줄무늬”という単語が上の方に出てきます。
“줄”が『糸』、”무늬”が『模様』で合わせて『シマシマ』となるのですね。
では、『シマウマ』は”말”と合体させて”줄무늬말”というのだろうか?
いいえ、正解はそうではなく“얼룩말”と言います。(発音に注意、鼻音化が起きて [ 얼룽말 ] となります。)
では”얼룩”が『シマシマ』って意味なのか、。実はそうではありません。
“얼룩”は本来まだら模様のことを表してます。日本人からするとシマシマに見えますが、韓国人にはまだら模様に見えてるんですかね ^^;
シマウマの基本情報
ということで、まずは”얼룩말”さんの基本情報からみていきましょう。
生息地域
南部アフリカ( 남부 아프리카 )にのみ生息するみたいですね。
その他
その他の”얼룩말”に関する情報をサクっとまとめます。
なぜ誰もシマウマに乗らないのか?
さてさて、本題の『なぜ誰もシマウマに乗らないのか?』ということに関してですが、主に2つの理由があるようです。
一つ一つみていきましょう。ここからは韓国語の記事から文章を引用していきます。
性格が激しいから
말과는 달리 성질이 매우 사납고 육식동물을 죽이기도 하며 하물며 사람도 죽이기 때문이다.
参考:위키백과
訳:馬とは違って、性格が非常に荒々しく、肉食動物を殺したり、いわんや人までも殺してしまうからだ。
와/과는 달리(〜とは違って)
まず、”~ 과는 달리”とは、『〜とは違って』という意味です。”는”はつけてもつけなくても構いません。日本語でも同じですよね。『〜とは違って』=『〜と違って』と同じ感覚です。
例:작년과 달리 올해는 장마가 빨리 시작됐습니다.(昨年とは違って、今年は梅雨が早く始まりました。)
성질は『性質』も表す
次に”성질”とありますが、漢字で書くと『性質』となります。日本語と違って、韓国語ではこれで動物や人の『性格』も表すことができます。
例:성질이 급한 한국 사람.(性格が性急な韓国人。)
(으)며 = 고 並列
“죽이기도 하며”とありますが、これは”죽이기도 하고”と同じ意味です。パッチムがある場合は”으”がつきます。文章が少し硬くなると”(으)며”を使うことが多くなりますね。作文を書くときはどちらかに偏らずにバランスよく書くことをおすすめします。
例:그는 성실하고 책임감 있는 사람이다. = 그는 성실하며 책임감 있는 사람이다.(彼は誠実で責任感のある人だ。)
기 때문이다 〜だからだ
最後に、”기 때문이다”は『〜だからだ』という意味です。
例:여름에는 습기가 높기 때문에 세균이 많이 발생한다.(夏は湿気が多いので、細菌がたくさん発生する。)
ちなみに、このようにシマウマの性格が荒くなったのは、周りにライオンなどの凶暴な肉食動物がいることや、かつて人間に食べられていた恐怖からだという説などがあげられます(進撃の巨人w)。
単純に、乗ったり物を運んだりしずらい
얼룩말은 일반 말보다도 체구도 작고 지구력조차 떨어지기 때문에 가축화하거나 타지 않았던 것이다.
参考:brunch
訳:シマウマは一般の馬よりも体格が小さく、持久力さえも低いので家畜したり、乗ったりしなかったのだ。
名詞+조차 〜さえも
“지구력조차 떨어지기 때문에”とあります。この文は、떨어지다が『落ちる、下がる』という意味なので直訳すると『持久力さえも落ちるので』となりますが、馬と比較しているのでここでは『低い』という意味になります。
例:더 이상 기다리면 막차조차 놓치겠다.(これ以上待ったら、最終列車まで逃しそうだ。)
았/었던 〜だった
一般的な過去形の表し方았/었とは違い、았/었던では過去に継続した事柄を表すことができます。『家畜しなかった』のも瞬間的なことではなく、慣習的なこと、すなわち継続されていたことですから았/었던が合うわけですね。
例:고구려는 옛날에 한국 땅에 있었던 나라 중의 하나이다.(高句麗は昔、韓国の地にあった国の中の一つだ。)
【コラム】シマウマを使った格言
最後にシマウマの格言を一つ紹介します。
얼룩말을 쫓는다고 다 잡는 건 아니지만, 쫓은 사람만이 얼룩말을 잡을 수 있다.
『シマウマを追ったとしても、全てを捕まえることはできないが、追いかけた者だけがシマウマを捕まえることができる』という意味です。
馴染みやすい言葉ですね。
ではでは、今回は以上です