今日は動詞と形容詞の規則活用を学んでいきます。会話体において、両者は同じ変化をします。
活用のキソのキ(知ってる方は飛ばしてください)
韓国語の活用を説明する上で必要となってくるのが、陽母音と、陰母音という用語です。陽母音とは、『ㅏ, ㅗ』の二つのことで、陰母音はその他の母音全て、すなわち『ㅓ, ㅜ, ㅡ, ㅣ, ㅐ, ㅔ, ㅚ, ㅟ』のことを指します。ところでなぜ『陽』と、『陰』で分かれているのでしょうか。実は、『ㅏ』が指してる東、『ㅗ』が指してる上は、どちらも太陽の位置を表してるので、陽母音というのです。これを基準にそれ以外を陰母音と名付けたのですね。
この二つをこれから説明に使っていきます
動詞、形容詞の規則活用
会話において形容詞の語尾の規則活用は全部で2パターンです。ここで紹介する二つはどちらも敬語なのですが、スムニダ体の方が硬い感じです。スピーチなどで使うような表現ですね。アヨオヨ体も敬語なのですが、これは親しい先生と会話するときとかに使います。目上の人に使うにしても、初対面じゃない時はこちらを使う場合が多いです。
ただ、学ぶときにあんまり違いにこだわらなくても大丈夫な部分です。僕は最初にこの二つをみたときに『違いはなんなんだー!』と悩んだ記憶があるのですが、そもそも明確な違いなどないので、ドラマみたり、韓国に実際に触れていくなかで自然にニュアンスの違いがわかるようになってきます。
スムニダ体
まずはスムニダ体について説明していきます。スムニダ体はパッチムがあるかないかで『ㅂ니다』が付くのか、『습니다』が付くのか違ってきます。
まず、パッチムがある場合は『습니다』がつきます。例えば『좋다(良い)』という形容詞はㅎ(ヒウ)というパッチムがついてます。なので語幹に『습니다』をつけて、『좋습니다(良いです)』となります。ちなみに語幹とは、『다』を抜いた部分のことです。韓国語の動詞や形容詞は、全部『다』で終わります。
もう一つ、『먹다(食べる)』という韓国語をみてみましょう。こちらもパッチムがついているので、語幹の『먹』に『습니다』をつけて、『먹습니다(食べます)』と変形します。
では次に、パッチムが無い場合について説明します。パッチムが無い動詞や形容詞をスムニダ体にするには、語幹の最後に『ㅂ(ピウプ)』をつけて、その次に『니다』をつけます。例えば『가다(値段が高い)』だと、語幹の『가』に『ㅂ』をつけて『갑』となり、さらに『니다』をつけて、最終的に『 갑니다(高いです)』となります。
同じパターンとして、『비싸다(値段が高い)』をスムニダ体にするには語幹『비싸』に『ㅂ니다』を合体させて、『비쌉니다(高いです)』とすればよいのです。
アヨオヨ体
次に、アヨオヨ体について説明していきます。こちらは冒頭で説明した陽母音と、陰母音の知識が必要になります。慣れるのが大変な部分ですが、単語の例をたくさん出していくのでひとつひとつ理解していきましょう
陽母音のパターン
語幹が陽母音『ㅏ, ㅗ』で終わる動詞や形容詞をアヨオヨ体にするには、語幹に『아요』をつけます。
さっそく例をみていきましょう。『작다(小さい)』という形容詞は、語幹『작』に陽母音『ㅏ』を持っていますね。なので、語幹に『아요』をつけて、 『작아요(小さいです)』となります。
同じパターンに、『팔다(売る)』があります。語幹『팔』に陽母音『ㅏ』がついてますね。同様に『아요』をつけて、『팔아요(売ります)』と活用します。
合体することもあるので注意を
これで全てうまくいって欲しいところですが、語幹の最後が『ㅏ』で終わる場合は合体して、見た目が変わります。
先ほど挙げたの『가다(行く)』で説明していきます。これを法則通りに変化させると、『가아요』になりますよね。語幹の『가』に『아요』をつけたのだから合っているはずです。しかし、実際は『가요』になります。『아』が抜けてますね。抜ける理由は単純で、『kaayo』のaを2回いうのがめんどいからです。
『싸다(安い)』がこのパターンですね。『싸아요』から『아』をとりまして、『싸요(安いです)』となります。
陰母音のパターン
語幹が陰母音で終わる動詞や形容詞をアヨオヨ体にするには、語幹に『어요』をつけます。
『힘들다(大変だ)』がこのパターンに当てはまります。語幹の最後、『들』に陰母音『ㅡ』がありますね。これを活用させると、語幹に『어요』をつけて、『힘들어요(大変です)』となります。
『길다(長い)』が同じパターンです。『길어요(長いです)』となります。
こちらも合体することがあるので注意しましょう。
陽母音よりも、陰母音の方が合体するパターンが2つ多いです。
まず、陽母音の合体するパターンで紹介したのと同じように、語幹の最後が『ㅓ』で終わる場合は合体します。例えば、『건너다(渡る)』をまずは法則通りに変格させると、『건너어요』になりますね。ここから『어』を取り除いて、『건너요(渡ります)』というふうになります。
二つ目は、語幹の最後が『ㅣ』のときに『ㅣ』と『어』が合体して、『ㅕ』となるパターンです。例えば、『멋지다(かっこいい)』という単語は、語幹の最後が『ㅣ』となってますよね。なので、まず法則通りに変形すると、『멋지어요』になりまして、次に『ㅣ』と『어』が合体して『멋져요(かっこいいです)』となります。
最後は、語幹の最後が陰母音『ㅐ』となるパターンです。例えば、『내다(出す)』という動詞は、語幹『내』に陰母音『ㅐ』があるので、法則通りに変革させると、『내어요』になりますが、『ㅐ』に『ㅓ』が合体して、『내요(出します)』となります。
面倒な法則ですが、『ㅐ』が『ㅓ』を吸収すると考えればイメージしやすくなるかと思います。
同じパターンには『나타내다(表す)』があります。同様にして、『나타내어요』から『어』を取って、『나타내요(表します)』となります。(ちなみに、なぜか『ㅔ』だと合わさる現象がおきません。)
『하다』で終わる動詞と形容詞
ここまで、語幹が陽母音か陰母音かをみて後ろに『아/어』をつけるかどうか判断していきました。しかし、例外として、『하다』で終わる動詞と形容詞をアヨオヨ体にするにはすこし変形の仕方が異なります。
例えば『공부하다(勉強する)』を今まで通り変化させようとすると、語幹が陽母音なので、『공부하아요』さらに『아』を『하』に合わせて、『공부하요』になります。ところが、そうはならずに、『공부해요』になります。
『이야기하다(話をする)』、『감사하다(感謝する)』も同様に、それぞれ『이야기해요』『감사해요』となります。
動詞、形容詞の活用の練習問題
最後に今日学んだ単語をランダムに配置したので復習してみてください
原型 | スムニダ体 | アヨオヨ体 | |
1 | 건너다 | 건넙니다 | 건너요 |
2 | 좋다 | 좋습니다 | 좋아요 |
3 | 나타내다 | 나타냅니다 | 나타내요 |
4 | 팔다 | 팝니다 | 팔아요 |
5 | 가다 | 갑니다 | 가요 |
6 | 멋지다 | 멋집니다 | 멋져요 |
7 | 공부하다 | 공부합니다 | 공부해요 |
ということで、韓国語の動詞の活用方法についてみていきました。このほかにも文章の中での活用の仕方などがあるのですが、今回はここまでにしたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました〜^^