前回『【韓国語能力試験】僕が半年でTOPIK6級を独学で取得するまでの勉強法まとめ』という記事を書いたのですが、割と反響があったので今度は3・4級バージョンを書いていきたいと思います。
基本的に韓国語能力試験の勉強法は僕のブログですべて解説していますけれども、より体系的に読みたいなという方はKindleで書籍化したので参考にしてみてください。
最速で結果を出す韓国語勉強法 -ゼロから韓国語能力試験にたった7ヶ月で合格!-
【はじめに】TOPIK3級は結構ムズい
僕は半年で韓国語能力試験6級に合格したのですが、3級には一度落ちています。それも6級に合格する2ヶ月前です。(2018年5月に3級不合格→2018年7月に6級合格)
5月の試験も割と準備して臨んだつもりだったんですが、撃沈しましたね。
TOPIK3級をとるのも意外にムズいんです。
韓国語能力試験は300点満点で、TOPIK3級をとるには120点(4級は150点)必要なんですけども、これが絶妙な点数でですね、基礎がしっかり固まってないと取れないようになってるんですよ。
今回は僕が3級に落ちた経験も踏まえて、「とりあえず、3・4級から取得したい」という方がどのように学習をしていけばいいか記事を書いていきたいと思います。
ゼロから4ヶ月でTOPIK3・4級に合格するための勉強法
結論から言うと、ゼロから3・4級に合格する道のりは以下の通りです。勉強時間の目安もつけておきました。(目安は毎日90分ほどの学習量だったらこれくらいかな、という計算でつけました。)
ひとつひとつみていきます。
ハングルを学ぶ(2週間)
僕は『1時間でハングルが読めるようになる本 』を使ったんですけど、今だったら『マンガでわかる! 1時間でハングルが読めるようになる本 』の方がいいと思います。単純に漫画版の方が圧倒的に見やすいです。
使い方としてはただ読む感じになると思います。
うまく作られているので、読み進めていけば(1時間では無理かもですが)着実にハングルが読めるようになりますよ。
ぶっちゃけ、ハングルを学ぶだけなら本を買わずにYouTubeなどを通して学ぶのもアリですけど、たった千円だすだけで『やらなきゃ精神』が出てくるので個人的には買ってスタートした方がいいかなと思います。
あと、取り組むのは1周だけで十分です。
まだ完璧でなくともすぐに次の初級文法の段階に進んでしまいましょう。文字は使っていかないと本当の意味で慣れないので。
できる韓国語で音読学習をする(3ヶ月)
おすすめなのは、『できる韓国語』シリーズです。
今回の記事を書くに当たって書店でこの手の本を見回ったんですけど、これが一番お勧めできるかと思いました。
理由としては、スクリプトが多くて音読学習に最適であること、分量的に十分であること、4冊構成なので達成感が得やすいこと、この3点が挙げられるかと思います。
難点は、振り仮名がふってないことですね。初級1に振り仮名をふっていればパーフェクトな参考書だったので残念です。
振り仮名が必要なのは、韓国語に「発音変化」と言うやっかいなやつがあるからです。見た目とは違う発音をするので最初のうちは振り仮名をふってくれないと訳わかんないんですよ。
まぁ、振り仮名を降っていないのはもうどうしようもないので、音声もセットで地道に学んでいくしかないですね。
「できる韓国語」以外にも、韓国語初心者に向けた本は割と大量にあるので自分にあったものを探すのが大切です。
以下の基準を設けて探せば、数ある中から良質な参考書を絞れると思います。
発音変化を学ぶ(サブ)
「できる韓国語」と並行して学習した方がいいのが、発音変化です。これを学ばないと韓国語が読み辛くて詰みます。
僕が使ったのは『発音変化完全マスター』です。
扱っている語彙が割とムズイので、単語を無理に覚えようとせずに発音変化を学ぶことに集中すると割とストレスなしに学べるかと思います。
単語学習(サブ)
発音変化完全マスターが終わったら、次は中級単語帳に取り組むと良いでしょう。
僕が使ったのは『韓国語能力試験 TOPIK 3・4級 中級単語1800』という本ですが、ぶっちゃけレベルが中級で、語彙数が2000近くあるなら何使っても問題ないです。自分にあったのを選びましょう。
問題演習をする(2週間)
問題演習に使うのは過去問でおっけーです。
「かじりたてのハングル」というサイトで無料でダウンロードできますよ。
過去問をいきなり使いたくない方は、『韓国語能力試験TOPIK II 中・上級完全対策』という模擬問題を使うといいかと思います。こちらの方が本番よりも易し目に作られています。
読解対策
全部で50問あるんですけど、すべて解く必要はありません。
以下の設問に特化して解いていけば十分です。
25〜27番はそれなりの語彙力が必要です。ストレスになるので試験前に数回解けば十分です。最初から捨てても問題ないですよ。
39番以降は5・6級レベルの問題なので飛ばして大丈夫です。
聞き取り対策
聞き取りに関しては、全部解いてもいいかと思います。
というのも、TOPIKの問題で一番簡単なのが聞き取りなんですよね。
なぜ簡単なのかというと、21番以降は2回放送されるので、設問を読めば内容がほとんど理解できちゃうこと、そもそも設問があからさまに作られていて聞く前から2択くらいに絞られちゃうからです。
つまり、読解力さえあればTOPIKの聞き取りの試験は聞き取れなくても楽勝なのです。
作文
ノー勉でも大丈夫です。
正直、TOPIKの聞き取りや読解で6割とれていない状態で作文の対策しても基礎ができていないので大した伸びは期待できません。作文対策は読解と聞き取りだけでも3・4級が取れるようになってから、5・6級を目指す時に始めれば良いのです。
、、というのが僕の正直な考えですが、何にも対策しないなんてちょっと不安ですよね。
せっかく高いお金を払っているんだから少しは対策して挑む方が次に繋がるかもしれません。
作文には、短文の穴埋めをする51、52番、グラフをみて200から300字の作文をする53番、700文字の作文をする54番があります。(詳しくは『かじりたてのハングル』というサイトで過去問を実際に見てみてください。)
どうしても作文対策をしたい方は、この中の53番、54番の対策をするといいでしょう。
51、52番は一見簡単に見えますが、自由度が低くて逆にムズいんです。
53、54番は自由度が高いので自分なりの型を作ってしまえば実力がなくても点数を荒稼ぎすることはできると思います。
需要があったら詳しく記事にしてみようと思いますが、本当にノー勉でいいと僕は思っています。
TOPIK3・4級をめざす基本的な戦略
3・4級に合格するための手順を一通り説明しましたが、これは以下の二つの考えから構築されています。
読解と聞き取りが最優先
3・4級は韓国語の基礎を固めるために最適の指標となります。
先ほども書いたようにまずは、読解と聞き取りに絞って学習して、その後に5・6級を目指す時に作文対策を始めるのが成長スピードの早い選択かと思います。
音読を3ヶ月続ける
いくら韓国語の基本的な知識を1ヶ月で詰め込んでも、3級、いや、2級すら合格は難しいでしょう。
やっぱり問題となると文章を読んだり聞き取ったりして、韓国語を処理していかねばなりませんから、割と「慣れ」が必要なんですよね。
その「慣れ」を生じさせる一つの指標が、音読を3ヶ月継続することです。
3ヶ月音読をすれば成果が出るというのは別に僕だけの意見ではなくて、語学が得意な人の一般的な見解です。僕もその言葉を信じて実行した結果、短期間で6級を取得することができました。
3ヶ月続けると、まるで水が99度から100度にあがる時のように一気に変化が訪れます。その沸点が来るまでは少し忍耐が必要ですが、しっかりと結果が出る方法なので、信じて実行する価値アリです。
【参考】計画や勉強法の参考になる本
最後に、計画を立てたり、勉強をする時に参考になる本を紹介したいと思います。
この3冊を読むと、勉強自体が割とうまくいくと思います。
「最短でTOPIK3・4級に合格するための勉強法」まとめ
いかがだったでしょうか。
3級をとるまでの学習は、3級から6級を取るための学習量と同じくらいだと思います。
それほど基礎的な部分の分量が多いからです。
まずは3・4級を目指してしっかりと基礎を固めて、5級、6級と目標を更新してみてください。
今回は以上となります。
韓国語の勉強法を体系的に知りたい方は書籍も参考にしてみてくださいね。↓