最近悩んでばかりでちっとも進歩してない
悩みを克服する方法が分からない
もう何が悩みなのかさえ分からないや
この本は、このような「悩み」を克服する考え方から、実践的な方法論まで書かれています。
特に、現代人は今までのどの時代よりも悩みが多いのではないでしょうか。
この本の冒頭にもこう書かれています。
人間が物質的に貧しかった時は、悩みは物質に向けられその解決はまだ比較的簡単であった。しかし経済的に人間が充たされたとき、いよいよ人間本来の悩みが大きくクローズアップされてきたように感じる。現代がまさにその時代ではないだろうか。
現代人の誰もが抱えるこの「悩み」ですが、著者デールカーネギーが若かった時(1900年代初頭)には図書館に「悩み」に関する本が20冊ほどしかなかったらしいです。
現代人の誰もが抱える「悩み」に対しての本がないのはいかがなものか。
こう思ったカーネギーは、古今東西のあらゆる文献を読み、時代を超えた、悩みを克服するための真理を研究したのです。
そして、それらを実際の具体的な事例を取り上げて説明した本がまさに「道は開ける」という本です。
この本を読めば、現代という枠に縛られない、先人たちの悩みに対する知恵を得ることができます。
古い本なので、一見固そうに見えるかもしれません。しかし、テクニック論などではない根本的な解決方法がここにはあります。
今回は、この本を読んでみて、学びになった点について書いていきたいと思います。
「道は開ける」を読んで得た学び
この本を中で、僕が得た学びは以下の3つでした。
1つ1つ書いていきます。
「今」に集中して生きるということ
- どのような大学生活にしようか。
- どのようなキャリアを積んでいこうか。
- そもそも僕のやりたいことは何なのか。
「道は開ける」を本屋で手に取った時、僕はこのような「悩み」を抱えていました。
僕は悩みを解決するべく、期待を込めてこの本を読んだのですが、3分で本を閉じてしまいました。
それは、本書の26ページにある次の言葉に出会ったからです。
われわれにとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ。
これを見た瞬間、自分自身が神経を注ぐべき場所の狭さに感動をしました。
未来について考えると、あまりにも問題が大きく見えます。
しかし、未来が小さな「今日一日」の積み重ねで成り立っていることを知ったので、僕は目の前小さなことに集中できるようになったのです。
感謝することの幸せさ
はじめて「道は開ける」を読んでから約2か月経ち、また生活がモヤモヤしてきたので、今度は最後まで読んでみることにしました。
多くの発見があるなかで、特に心に刺さった言葉がありました。
やっかい事を数え上げるな。恵まれているものを数えてみよう。
悩んでいると、いつの間にか嫌なことばかり考えるようになります。
そして頭の中はそのことだけでいっぱいになってしまいます。
しかし、考えてみれば嫌なことよりも幸せなことのほうがたくさんあるのです。
寝たいときに寝て、食べたいときに食べて、学びたいだけ学ぶことができる。
必要なものだってなんでもそろってる。
そんな幸せにあふれている状況に感謝できずに不幸の箱の中で悲しくなってる自分があまりにも滑稽に思えました。
それを知ってからも、イラつくことや、些細な悩みが後を絶ちませんでしたが、そのような悩みが1つ思い浮かぶたびに、1つ感謝することを見つけるようになりました。
不幸の小さな箱に閉じ困らない。
これは僕にとって大きな発見でしたね。
物事を広く捉えることの大切さ
最後は、「物事を広く捉える」ということです。
この本の多くの箇所で、悩みとは小さい事であることを教えてくれています。
その中でも、特に印象的だったのが、歴史に関しての言葉でした。
1万年の尺度をもって物事を判断しよう。少々の悩みなど、永遠という観点からは全くとるに足らぬものであることが分かる。
この本を読む前に、「サピエンス全史」という歴史の本を読んだのですが、とても考えがクリアになって、気持ちがよくなるという体験をしました。
それは物事をうまく大局で見られるようになったからだと、この言葉を見て思いました。
悩みは確かに存在します。しかし、永遠のように大きい時間を分母に持ってくれば、その悩みはまるで存在しないくらい小さなものになるのです。
歴史を学んで大きな視点を持てば、日ごろの悩みが解決してストレスが軽減するなんてすばらしいなと思いましたね。
「道は開ける」まとめ
いかがだったでしょうか。
再度、今回の内容をまとめてみます。
正直この3つはこの本の中のほんの一部分に過ぎません。
悩みは人それぞれ。
なので刺さる内容も人それぞれだと思います。
是非「道は開ける」を読んであなたの悩みをズバリ、特定して、解決してみてください。